障害の程度
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障害の状態
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3級
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(注1)Stanford分類A型:上行大動脈に解離がある。
Stanford分類B型:上行大動脈まで解離が及んでいないもの。
(注2)大動脈瘤とは、大動脈の一部がのう状又は紡錘状に拡張した状態で、先天性大動脈疾患や動脈硬化(アテローム硬化)、膠原病などが原因となる。これのみでは認定の対象とはならないが、原疾患の活動性や手術による合併症が見られる場合には、総合的に判断する。
(注3)胸部大動脈瘤には、胸腹部大動脈瘤も含まれる。
(注4)難治性高血圧とは、塩分制限などの生活習慣の修正を行った上で、適切な薬剤3薬以上の降圧薬を適切な用量で継続投与しても、なお、収縮期血圧が140mmHg以上又は拡張期血圧が90mmHg以上のもの。
(注5)大動脈疾患では、特殊な例を除いて心不全を呈することはなく、また最近の医学の進歩はあるが、完全治癒を望める疾患ではない。従って、一般的には1・2級には該当しないが、本傷病に関連した合併症(周辺臓器への圧迫症状など)の程度や手術の後遺症によっては、さらに上位等級に認定する。
※ 大動脈瘤の定義:嚢状のものは大きさを問わず、紡錘状のものは、正常時(2.5〜3cm)の1.5倍以上のものをいう。(2倍以上は手術が必要。)
※ 人工血管にはステントグラフトも含まれる。
一般状態区分表
区分
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一般状態
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ア
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無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく、発病前と同等にふるまえるもの
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イ
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軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの 例えば、軽い家事、事務など
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ウ
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歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの
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エ
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身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出がほぼ不可能となったもの
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オ
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身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの
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(参考)上記区分を身体活動能力にあてはめると概ね次のとおりとなる。
区分
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身体活動能力
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ア
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6Mets以上
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イ
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4Mets以上6Mets未満
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ウ
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3Mets以上4Mets未満
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エ
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2Mets以上3Mets未満
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オ
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2Mets未満
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(注)Metsとは、代謝当量をいい、安静時の酸素摂取量(3.5ml/kg体重/分)を1Metsとして活動時の酸素摂取量が安静時の何倍かを示すものである。